優秀賞
上に大きな家-森の彫刻
張替 那麻
東京理科大学 大学院 理工学部
壁に窓を設けて外の緑の風景が見える。この方法では木という一つの実在が許す読みとり方は一つであり、壁に大きく開けられた窓は体験という空間として認識できるものでは決してなく、視覚的な作用を及ぼす面であるだけだ。では、森の中で体験できる木漏れ日や木陰を住宅の内部と外部にもたらす方法とは何か?それは建物と森が相互に依存しながら、木というある一つの実在をシンボライズした人工的な森の彫刻を、断面に大きいことを手がかりにしてこの場に現出されることである。
これらのカタチは自然環境を増幅させる仕掛けとなって、住宅内部にさまざまな緑の相を持ち込み、外部にはいろんな個性をもった木々と人工的な木のヴォリュームが寄り添い、依存しあいながら形成される豊かな外部空間をもたらしたのである。上におおきな家は窓を内と外の環境を視覚的に開くものとしてではなく、木というある一つの実在を手がかりにして、体験的に開いたのである。
これらのカタチは自然環境を増幅させる仕掛けとなって、住宅内部にさまざまな緑の相を持ち込み、外部にはいろんな個性をもった木々と人工的な木のヴォリュームが寄り添い、依存しあいながら形成される豊かな外部空間をもたらしたのである。上におおきな家は窓を内と外の環境を視覚的に開くものとしてではなく、木というある一つの実在を手がかりにして、体験的に開いたのである。
(平成15年度)第10回ユニオン造形デザイン賞
テーマ:「おおきい家」
審査員:小嶋 一浩氏
賞 | 受賞者氏名/所属機関 | 作品名 | 共同制作者 | 賞金 (単位:千円) | |
最優秀賞 | 周防 貴之 慶應義塾大学 理工学部 システムデザイン工学科 | ろうかがつくるおおきな家 | 作品 | 600 | |
優秀賞 | 藤森 雅彦 広島工業大学 環境デザイン学科 | RINKAKU(りんかく) | 作品 | 共同研究者/ 谷尾 尚隆(広島工業大学 環境デザイン学科) | 400 |
優秀賞 | 張替 那麻 東京理科大学 大学院 理工学部 | 上に大きな家-森の彫刻 | 作品 | 400 | |
優秀賞 | 青山 周平 東京大学 大学院 新領域創成科学研究科 | 収納しない家 | 作品 | 共同研究者/ 雨宮 知彦 (東京大学大学院 新領域創成科学研究科環境学専攻) 小林 国弘 (東京大学大学院 新領域創成科学研究科環境学専攻) | 400 |
佳作 | 高工 芳伴 東京デザイン専門学校 建築デザイン科 | 入れない家 | 作品 | 50 | |
佳作 | 野田 真紅 東京芸術大学 大学院 美術研究科 | huge, obscure, mother, nothingness | 作品 | 共同研究者/ 福田 裕里 (フリーランス) | 50 |
佳作 | 古沢 裕子 東京都立大学 工学研究科建築学 | 境界の見えない家 | 作品 | 50 | |
佳作 | 南 俊允 東京理科大学 理工学部建築学科 | おおきいということ | 作品 | 50 | |
奨励作品 | 鈴木 清美 愛知県立芸術大学 大学院 | MIST HOUSE/霧の家 | 作品 | 図書券 | |
奨励作品 | 岡 ゆり子 建築工房K | Replaceable House | 作品 | 図書券 | |
奨励作品 | 川上 恭輔 日本大学 大学院 理工学研究科 | primitive house | 作品 | 共同研究者/ 吉川 美鈴(日本大学理工学部建築学科) | 図書券 |
奨励作品 | 小杉 嘉文 早稲田大学 理工学部建築学科 | 次の間の家 | 作品 | 共同研究者/ 岡田 朋子(早稲田大学理工学部建築学科) | 図書券 |
奨励作品 | 小川 泰輝 九州芸術工科大学 芸術工学部 環境設計学科 | 大きい家 | 作品 | 図書券 | |
合計13件 | 総額 2,000 |