入選
On the confines
片桐 隆博
日本大学 生産工学部 建築工学科
多種多様なモノと人は、あいまいな境界線上によって規定される。
この部屋は空間的にはーつの繋がりをみせているが、モノや人に対しては、その活動を認識するよりも十分に長い距離を有している。 これは視界が限界の領域を超え、そこで距離による境界線がつくられるのである。 そしてこの十分に長い距離という、あいまいな境界線上において、モノと人は出現と消失を繰り返すのである。 またこの境界線は、それを認識するものとされる対象との距離による関係性において、いかようにも変化する。 これは十分に長い距離を有している部屋においては、どこにでも境界線がつくちれる可能性を意味している。 つまりこの部屋は『見えるのに見えない』というあいあいな境界線上に生活があるのであり、境界線そのものが部屋の風景をつくりだしているのである。
この部屋は空間的にはーつの繋がりをみせているが、モノや人に対しては、その活動を認識するよりも十分に長い距離を有している。 これは視界が限界の領域を超え、そこで距離による境界線がつくられるのである。 そしてこの十分に長い距離という、あいまいな境界線上において、モノと人は出現と消失を繰り返すのである。 またこの境界線は、それを認識するものとされる対象との距離による関係性において、いかようにも変化する。 これは十分に長い距離を有している部屋においては、どこにでも境界線がつくちれる可能性を意味している。 つまりこの部屋は『見えるのに見えない』というあいあいな境界線上に生活があるのであり、境界線そのものが部屋の風景をつくりだしているのである。
(平成16年度)第11回ユニオン造形デザイン賞
テーマ:「ドメスティック・ランドスケープ」
審査員:西沢 大良氏 審査講評
賞 | 受賞者氏名/所属機関 | 作品名 | 共同制作者 | 賞金 (単位:千円) | |
優秀作品賞 | 東山 満 東京理科大学 大学院 建築学 | スーパーエレベーターハウス | 作品 | 500 | |
優秀作品賞 | 齋藤 亮 フリー | テーブルとイスのある風景 | 作品 | 共同研究者/ 青木 幸子 (フリーランス) | 500 |
優秀作品賞 | 宮本 一志 神奈川大学 大学院 工学研究科 建築学 | SOFT CAVE | 作品 | 500 | |
作品賞 | 山崎 正登 神戸芸術工科大学 大学院 総合デザイン | MELT SCAPE | 作品 | 共同研究者/ 松井 健 (神戸芸術工科大学大学院 総合デザイン専攻) | 100 |
作品賞 | 南 俊允 東京理科大学 大学院 理工学研究科 建築学 | つかわれている光景 | 作品 | 100 | |
入選 | 中西 ひろむ フリー | MIRROR GARDEN | 作品 | 50 | |
入選 | 谷田 央治 京都工芸繊維大学 大学院 建築設計学 | カーテンの家 | 作品 | 共同研究者/ 関山 泰忠 (京都工芸繊維大学大学院 建築設計学専攻) | 50 |
入選 | 花本 大作 岩本秀三設計事務所 | 展開するモノ | 作品 | 共同研究者/ 神垣 浩子 (名田保育園) | 50 |
入選 | 小引 寛也 京都工芸繊維大学 大学院工芸科学研究科 建築設計学 | かげのかぐのかべ | 作品 | 共同研究者/ 石川 典貴 (京都工芸繊維大学大学院 工芸科学研究科) | 50 |
入選 | 片桐 隆博 日本大学 生産工学部 建築工学科 | On the confines | 作品 | 50 | |
入選 | 伊原 慶 早稲田大学 大学院 建築学 | 凹 | 作品 | 共同研究者/ 重松 英幸 (早稲田大学大学院 建築学専攻) | 50 |
合計11件 | 総額 2,000 |