佳作
舞台・舞台裏のセメギアイ
曽我部 紘
早稲田大学 大学院 建築学
共同制作者/宮本 将穀
下にものが溢れると上が舞台、下が舞台裏となる。上にものが溢れると下が舞台に上が舞台裏となる。ものによりアクティビティが生まれ舞台と舞台裏の関係がせめぎ合う。
建築操作としては、円形の空間を数珠状に繋ぎ40cm高くする。ここに梁などの構造体や設備を挿入することにより、周囲を40cm低くでき天高の高い空間ができる。そのショーの舞台のような空間は廊下であり、居間、寝室、テーブルであったりする。時間によって場面が変化し続けるのだ。
円形に沿った壁構造は湾曲することで強度を増している。円形の空間は一時的な個人スペースとしても使える。円で欠き切られた島状の空間はテーブルのようにものを置いていける。無限にテーブルを広げていけるのだ。
生活とは、舞台にあるものを舞台裏へ片付ける格闘の連続である。非家族が住み、畳の上でものが浮遊するカオスを考えた。
建築操作としては、円形の空間を数珠状に繋ぎ40cm高くする。ここに梁などの構造体や設備を挿入することにより、周囲を40cm低くでき天高の高い空間ができる。そのショーの舞台のような空間は廊下であり、居間、寝室、テーブルであったりする。時間によって場面が変化し続けるのだ。
円形に沿った壁構造は湾曲することで強度を増している。円形の空間は一時的な個人スペースとしても使える。円で欠き切られた島状の空間はテーブルのようにものを置いていける。無限にテーブルを広げていけるのだ。
生活とは、舞台にあるものを舞台裏へ片付ける格闘の連続である。非家族が住み、畳の上でものが浮遊するカオスを考えた。
(平成18年度)第13回ユニオン造形デザイン賞
テーマ:「対比/対立のある住宅」
審査員:鈴木 了二氏 審査講評
賞 | 受賞者氏名/所属機関 | 作品名 | 共同制作者 | 賞金 (単位:千円) | |
大賞 | 北口 智浩 東京芸術大学 大学院美術研究科 建築学 | 2つの生活と、 いくつかの出来事 | 作品 | 共同制作者/ 山下 祥平 (金沢美術工芸大学大学院デザイン専攻) | 1,000 |
優秀賞 | 長谷 章臣 早稲田大学 大学院理工学研究科 建築学 | house torso | 作品 | 500 | |
入選 | 青木 公隆 東京大学 大学院工学研究科 建築学 | 朽ちる間 | 作品 | 共同制作者/ 坂巻 直哉 (東京理科大学大学院 工学研究科建築学専攻) | 100 |
入選 | 柴山 浩紀 東京大学 工学部都市工学科 都市計画 | 隠蔽/露呈 | 作品 | 共同制作者/ 向山 裕二 (東京大学工学部建築学科) | 100 |
入選 | 田内 徹郎 フリー | 不確かな場所の、 確かなリズム | 作品 | 100 | |
佳作 | 西村 智宏 京都大学 大学院 工学部建築学科 生活空間設計学 | 均衡を引き出す家 | 作品 | 30 | |
佳作 | 西川 拓 東京大学 大学院工学研究科 建築学 | 大きい私と小さい私 | 作品 | 30 | |
佳作 | 大西 宣彰 多摩美術大学 大学院美術研究科 環境デザイン | あこがれの家 | 作品 | 共同制作者/ 大室 佑介 (多摩美術大学大学院 美術研究科環境デザイン) | 30 |
佳作 | 橋本 健史 横浜国立大学 工学部建設学科 建築学コース | 密度の家 | 作品 | 共同制作者/ 辻 琢磨 (横浜国立大学 工学部建設学科建築学コース) 彌田 徹 (横浜国立大学 工学部建設学科建築学コース) | 30 |
佳作 | 曽我部 紘 早稲田大学 大学院 建築学 | 舞台・舞台裏のセメギアイ | 作品 | 共同制作者/ 宮本 将穀 (早稲田大学大学院 建築学専攻) | 30 |
佳作 | 新 雄太 東京芸術大学 大学院 美術研究科建築学 | 長針と短針の家 | 作品 | 30 | |
佳作 | 田中 渉 東京大学 大学院工学系研究科 建築学 | 痩せゆく家 | 作品 | 共同制作者/ 虎尾 亮太 (東京大学大学院 工学研究科建築学専攻) | 30 |
合計12件 | 総額 2,010 |