佳作
消えた故郷
Disappeared Hometown – Ruins reborn with Plants
朱 一君
千葉大学大学院 庭園デザイン専攻
廃墟をランドスケープに溶かすことで、記憶を留めつつ暮らしていく村を創出する。
村では、廃墟と植物が歴史を積層させつつ私達の生活を支えていく。植物の移ろいは、季節の変化を教えてくれる。既存の植物を伐採し地面をつくり、建築とランドスケープを別々にデザインするのではなく、ランドスケープの視点から村のあり方を思考することで、村の持つ記憶と独自の雰囲気を持続させていく。その手法は、同時に伝統的な生活と繋がっていく。昔の家は地面から浮くことで田んぼに囲まれ、まるで緑の海の上を漂うような生活を人々に与えていた。木々の上で漂う生活は、かつての日々の風景に重なっていく。また、開放的で曖昧な地上空間は四季の変化を柔軟に受け入れつつ様々な行為を許容していく。木々の上の生活空間と地上でのコミュニティ空間は自然とともにあるがゆえに時間の中で姿を変えていく。私達はその変化に寄り添い、楽しみながら生活していく。
村では、廃墟と植物が歴史を積層させつつ私達の生活を支えていく。植物の移ろいは、季節の変化を教えてくれる。既存の植物を伐採し地面をつくり、建築とランドスケープを別々にデザインするのではなく、ランドスケープの視点から村のあり方を思考することで、村の持つ記憶と独自の雰囲気を持続させていく。その手法は、同時に伝統的な生活と繋がっていく。昔の家は地面から浮くことで田んぼに囲まれ、まるで緑の海の上を漂うような生活を人々に与えていた。木々の上で漂う生活は、かつての日々の風景に重なっていく。また、開放的で曖昧な地上空間は四季の変化を柔軟に受け入れつつ様々な行為を許容していく。木々の上の生活空間と地上でのコミュニティ空間は自然とともにあるがゆえに時間の中で姿を変えていく。私達はその変化に寄り添い、楽しみながら生活していく。
(平成25年度)第20回ユニオン造形デザイン賞
テーマ:「溶ける建築」
審査員:藤本 壮介氏 審査講評
賞 | 受賞者氏名/所属機関 | 作品名 | 共同制作者 | 賞金 (単位:千円) | |
大賞 | 中川 洋輔 立命館大学大学院 理工学研究科 環境都市専攻 | Activity Palette ~坂のある街の架け橋~ | 作品 | 共同制作者/ 清水 嵩之 (京都工芸繊維大学大学院 工芸科学研究科 造形科学域 建築設計学専攻) | 1,000 |
奨励賞 | 黒川 麻衣 法政大学大学院 デザイン工学研究科 建築学専攻 | 境界線の建築 | 作品 | 300 | |
奨励賞 | 林 晃平 首都大学東京大学院 都市環境科学研究科 建築学域 建築設計、計画専攻 | 巨大建築は擬態し都市へと溶け込む。 | 作品 | 300 | |
奨励賞 | 山内 翔太 神戸大学大学院工学研究科 建築学専攻 遠藤研究室修土2回 | 孔の向こうの物語 | 作品 | 300 | |
奨励賞 | 郭 寧 大阪大学 工学部 地球総合工学科 建築工学コース | 溶けない記憶、溶ける時間 | 作品 | 共同制作者/ 今井 琢也 (大阪大学 工学部 地球総合工学科) | 300 |
佳作 | 西 智哉 大阪大学大学院工学研究科 建築専攻 | 力イタイユウゴウ | 作品 | 図書カード | |
佳作 | 三木 真平 STUDIO 2A | 等高線と歪み | 作品 | 図書カード | |
佳作 | 山口 涼 東京造形大学 造形学部 デザイン学科 室内建築専攻領域 | 煙突と霧と地平線と | 作品 | 図書カード | |
佳作 | 朱 一君 千葉大学大学院 庭園デザイン専攻 | 消えた故郷 Disappeared Hometown – Ruins reborn with Plants | 作品 | 図書カード | |
佳作 | 小野 晃次郎 工学院大学 工学部 建築学科 | 道草の家 | 作品 | 図書カード | |
合計10件 | 総額 2,200 |