準優秀賞
動的平衡の暮らし
額賀 俊成
東京大学 大学院 工学系研究科 建築学専攻
自然が切り離され人工物で囲まれた現代都市に、植物と人間生活が相互に影響を与え合い、保たれる動的平衡のもとで、自然と人間の関係性を取り戻す豊かな建築を考える。
0、初期条件:場所ごとに異なる厚みをもった土の屋根を設える。熱容量が場所ごとに異なり、暖まりやすく冷めやすい、暖まりにくく冷めにくい、といった環境のゆらぎが生まれる。屋根に植物は育ち、屋根の下部で人間の生活が営まれる。1、人間生活のパラメータ:時間や季節によって使われる場所が変化し、それによって室の温度と上部屋根の土壌温度が変わり、植物の育成環境にゆらぎを与える。2、植物のパラメータ:時間や季節によって植物の様相が変化し、屋根に直接あたる日射量が変化する。土壌温度、下部の室温度が変わり、人間の生活環境にゆらぎを与える。初期条件のもとで、これらが絶えず相互に影響し合いながら、両者にとって良好な環境を作り出していく。
0、初期条件:場所ごとに異なる厚みをもった土の屋根を設える。熱容量が場所ごとに異なり、暖まりやすく冷めやすい、暖まりにくく冷めにくい、といった環境のゆらぎが生まれる。屋根に植物は育ち、屋根の下部で人間の生活が営まれる。1、人間生活のパラメータ:時間や季節によって使われる場所が変化し、それによって室の温度と上部屋根の土壌温度が変わり、植物の育成環境にゆらぎを与える。2、植物のパラメータ:時間や季節によって植物の様相が変化し、屋根に直接あたる日射量が変化する。土壌温度、下部の室温度が変わり、人間の生活環境にゆらぎを与える。初期条件のもとで、これらが絶えず相互に影響し合いながら、両者にとって良好な環境を作り出していく。
(平成26年度)第21回ユニオン造形デザイン賞
テーマ:「建築緑化」
審査員:藤森 照信氏 審査講評
賞 | 受賞者氏名/所属機関 | 作品名 | 共同制作者 | 賞金 (単位:千円) | |
最優秀賞 | 林 拓真 東京理科大学大学院 理工学研究科 建築学専攻 | 建築に植物を生けるように | 作品 | 共同制作者/ 花摘 知祐 (東京理科大学大学院 理工学研究科建築学専攻) 村松 佑樹 (東京理科大学大学院 理工学研究科建築学専攻) | 500 |
優秀賞 | 田山 勇輔 近畿大学 産業理工学部 建築・デザイン学科 デザイン専攻 | 木の建築 | 作品 | 400 | |
優秀賞 | 堀次 宏暢 福井大学 工学部 建築建設工学科 建築学専攻 | 屋根の根 -Roof of Roots- | 作品 | 400 | |
準優秀賞 | 平川 慧亮 北九州市立大学 大学院 環境工学専攻 | 器の森 -Utsuwa no Mori- | 作品 | 150 | |
準優秀賞 | 猪邉 将志 藤田社寺株式会社 | 廃屋緑化 | 作品 | 150 | |
準優秀賞 | 額賀 俊成 東京大学 大学院 工学系研究科 建築学専攻 | 動的平衡の暮らし | 作品 | 150 | |
奨励賞 | 小林 岳史 名古屋芸術大学 デザイン学部デザイン学科 スペースデザインコース | 木と生き、死ぬ建築 | 作品 | 100 | |
奨励賞 | 安田 諭史 神戸大学 大学院 工学研究科 建築学専攻 | 大地は広がり、建築は根を張る | 作品 | 100 | |
奨励賞 | 大和田 卓 東京大学 大学院 工学系研究科 建築学専攻 | 校器 プランテーション | 作品 | 共同制作者/ 吉野 わか子 (東京大学大学院工学系研究科建築学専攻) | 100 |
奨励賞 | 田中 和希 工学院大学 大学院 建築学専攻 | 朽築 ~侵略する植物と抗う建築物~ | 作品 | 共同制作者/ 棚橋 風太 (工学院大学大学院建築学専攻) | 100 |
合計10件 | 総額 2,200 |