佳作
境界の見えない家
古沢 裕子
東京都立大学 工学研究科 建築学
おおきい家とは境界の見えない家である。
大きいという感覚は人それぞれ異なるものであり、大きいとは単に規模を指すものではないのである。例えば、果てしなく広がる空や海を大きいと言うように、境界が曖昧で他と溶け合う状況を大きいと言うのである。そこで境界が曖昧で見えない状況を家という空間に作り出すことで回答を用意する。そこで本案では一人暮らしの1roomの家という規模としては小さな家において、境界を操作することで大きいという空間を表現することにした。境界はスラブの積層として捉え、壁にはルーバーを用いる。そのルーバーの幅は曲率の大きい部分は長く、低い部分では短くなることで、移り込みの度合いを変化させて見えるという状況に変化を持たせる操作することで、境界の見えない部分を作り出すことができるのである。その時に、この家は境界が見えない、他と溶け込むおおいき家として存在するのである。
大きいという感覚は人それぞれ異なるものであり、大きいとは単に規模を指すものではないのである。例えば、果てしなく広がる空や海を大きいと言うように、境界が曖昧で他と溶け合う状況を大きいと言うのである。そこで境界が曖昧で見えない状況を家という空間に作り出すことで回答を用意する。そこで本案では一人暮らしの1roomの家という規模としては小さな家において、境界を操作することで大きいという空間を表現することにした。境界はスラブの積層として捉え、壁にはルーバーを用いる。そのルーバーの幅は曲率の大きい部分は長く、低い部分では短くなることで、移り込みの度合いを変化させて見えるという状況に変化を持たせる操作することで、境界の見えない部分を作り出すことができるのである。その時に、この家は境界が見えない、他と溶け込むおおいき家として存在するのである。
(平成15年度)第10回ユニオン造形デザイン賞
テーマ:「おおきい家」
審査員:小嶋 一浩氏
賞 | 受賞者氏名/所属機関 | 作品名 | 共同制作者 | 賞金 (単位:千円) | |
最優秀賞 | 周防 貴之 慶應義塾大学 理工学部 システムデザイン工学科 | ろうかがつくるおおきな家 | 作品 | 600 | |
優秀賞 | 藤森 雅彦 広島工業大学 環境デザイン学科 | RINKAKU(りんかく) | 作品 | 共同研究者/ 谷尾 尚隆(広島工業大学 環境デザイン学科) | 400 |
優秀賞 | 張替 那麻 東京理科大学 大学院 理工学部 | 上に大きな家-森の彫刻 | 作品 | 400 | |
優秀賞 | 青山 周平 東京大学 大学院 新領域創成科学研究科 | 収納しない家 | 作品 | 共同研究者/ 雨宮 知彦 (東京大学大学院 新領域創成科学研究科環境学専攻) 小林 国弘 (東京大学大学院 新領域創成科学研究科環境学専攻) | 400 |
佳作 | 高工 芳伴 東京デザイン専門学校 建築デザイン科 | 入れない家 | 作品 | 50 | |
佳作 | 野田 真紅 東京芸術大学 大学院 美術研究科 | huge, obscure, mother, nothingness | 作品 | 共同研究者/ 福田 裕里 (フリーランス) | 50 |
佳作 | 古沢 裕子 東京都立大学 工学研究科建築学 | 境界の見えない家 | 作品 | 50 | |
佳作 | 南 俊允 東京理科大学 理工学部建築学科 | おおきいということ | 作品 | 50 | |
奨励作品 | 鈴木 清美 愛知県立芸術大学 大学院 | MIST HOUSE/霧の家 | 作品 | 図書券 | |
奨励作品 | 岡 ゆり子 建築工房K | Replaceable House | 作品 | 図書券 | |
奨励作品 | 川上 恭輔 日本大学 大学院 理工学研究科 | primitive house | 作品 | 共同研究者/ 吉川 美鈴(日本大学理工学部建築学科) | 図書券 |
奨励作品 | 小杉 嘉文 早稲田大学 理工学部建築学科 | 次の間の家 | 作品 | 共同研究者/ 岡田 朋子(早稲田大学理工学部建築学科) | 図書券 |
奨励作品 | 小川 泰輝 九州芸術工科大学 芸術工学部 環境設計学科 | 大きい家 | 作品 | 図書券 | |
合計13件 | 総額 2,000 |