入選
カーテンの家
谷田 央治
京都工芸繊維大学 大学院 建築設計学
共同制作者/関山 泰忠
生活が繰り広げられる部屋では、常に様々なモノや人が現れては消えるという現象が繰り返される。 限られた空間の中に展開する数限りない異なった要素によって、ビジュアル的に乱された風景を改善するために、我々はカーテンを使うことによって解決を図ることを試みた。 カーテンは一般的には窓に取り付けられ、その目的はおおかた内外のプライバシーの調節のために使われる。しかしここではそういった目的のためには使われない。 ここで使われるカーテンは半透過性のものである。部屋に現れる様々なモノは、その部屋の使用者によって、カーテンというヴエールに包まれる。 今まで’むき出し’の状態で置かれていたモノは視覚的に一度、カーテンというフィルターを通して記号化され認識されることになる。 部屋の使用者が選んだ異なった要素のモノたちは、半透過のヴェールに包まれることによって、その全てが等価性をおびはじめ群造形として統一感を見せるのである。
(平成16年度)第11回ユニオン造形デザイン賞
テーマ:「ドメスティック・ランドスケープ」
審査員:西沢 大良氏 審査講評
賞 | 受賞者氏名/所属機関 | 作品名 | 共同制作者 | 賞金 (単位:千円) | |
優秀作品賞 | 東山 満 東京理科大学 大学院 建築学 | スーパーエレベーターハウス | 作品 | 500 | |
優秀作品賞 | 齋藤 亮 フリー | テーブルとイスのある風景 | 作品 | 共同研究者/ 青木 幸子 (フリーランス) | 500 |
優秀作品賞 | 宮本 一志 神奈川大学 大学院 工学研究科 建築学 | SOFT CAVE | 作品 | 500 | |
作品賞 | 山崎 正登 神戸芸術工科大学 大学院 総合デザイン | MELT SCAPE | 作品 | 共同研究者/ 松井 健 (神戸芸術工科大学大学院 総合デザイン専攻) | 100 |
作品賞 | 南 俊允 東京理科大学 大学院 理工学研究科 建築学 | つかわれている光景 | 作品 | 100 | |
入選 | 中西 ひろむ フリー | MIRROR GARDEN | 作品 | 50 | |
入選 | 谷田 央治 京都工芸繊維大学 大学院 建築設計学 | カーテンの家 | 作品 | 共同研究者/ 関山 泰忠 (京都工芸繊維大学大学院 建築設計学専攻) | 50 |
入選 | 花本 大作 岩本秀三設計事務所 | 展開するモノ | 作品 | 共同研究者/ 神垣 浩子 (名田保育園) | 50 |
入選 | 小引 寛也 京都工芸繊維大学 大学院工芸科学研究科 建築設計学 | かげのかぐのかべ | 作品 | 共同研究者/ 石川 典貴 (京都工芸繊維大学大学院 工芸科学研究科) | 50 |
入選 | 片桐 隆博 日本大学 生産工学部 建築工学科 | On the confines | 作品 | 50 | |
入選 | 伊原 慶 早稲田大学 大学院 建築学 | 凹 | 作品 | 共同研究者/ 重松 英幸 (早稲田大学大学院 建築学専攻) | 50 |
合計11件 | 総額 2,000 |