2等賞
小さな建築をつなげて 大きなかたちをつくる
河野 泰造
首都大学 東京大学院 都市環境科学研究科 建築学域
共同制作者/佐藤 敦
未来のパブリックスペースは個々の建築でつくるよりも、都市の建築群が一つのまとまりになってつくられていくと思う。都市の雑居ビルの上層階は将来価値がなくなって、空き部屋になってしまう。都市は将来こういったストックを抱えていく事になるので、これを有効に公共空間として使う事を提案とする。ビルの空いている上層階をつなげて都市に大きな平面をつくる。大きな平面は都市の空き部屋の状況によって形態を決定されるので、大空間や、細長い空間、またでこぼこして、生き物のようである。ここに都市の要求にあったプログラムを挿入していく。そうしてできる公共施設は現在の計画学からは生まれない新しいかたちになる。建築一つ一つには持ち主がいるけれど、そういう枠組みを超えて空間を共有していく事で、持ち主のいる公共空間が生まれる。未来の風景は色々なものが共有されて、新しいかたちが出来上がっていくと思う。
(平成22年度)第17回ユニオン造形デザイン賞
テーマ:「未来のパブリックスペース」
審査員:西沢 立衛氏 審査講評
賞 | 受賞者氏名/所属機関 | 作品名 | 共同制作者 | 賞金 (単位:千円) | |
1等賞 | 土田 知佳 フリーランス | 絵本のある休憩所 | 作品 | 1,000 | |
2等賞 | 福原 光太 横浜国立大学 大学院 工学府社会空間システム学専攻建築学コース | 都市の痕跡 | 作品 | 200 | |
2等賞 | 上田 寛之 広島工業大学 大学院 工学系研究科環境学専攻 | 境の無い世界に | 作品 | 共同制作者/ 濵本 拓幸 (広島工業大学大学院 工学系研究科 環境学専攻) | 200 |
2等賞 | 河野 泰造 首都大学 東京大学院都市環境科学研究科 建築学域 | 小さな建築をつなげて 大きなかたちをつくる | 作品 | 共同制作者/ 佐藤 敦 (明治大学大学院理工学研究科建築学専攻) | 200 |
3等賞 | 古賀 夏実 横浜国立大学 工学部 建設学科 | 水の庭 | 作品 | 共同制作者/ 速水 将平 (横浜国立大学工学部建設学科) | 100 |
3等賞 | 柏木 俊弥 大阪大学 大学院 地球総合工学専攻 | ゆうびんこれくしょん | 作品 | 共同制作者/ 岡﨑 沙織 (大阪大学 地球総合工学科建築工学専攻) | 100 |
4等賞 | 高橋 玄 東京大学 大学院 新領域創成科学研究科 建築意匠 | 移動する森 | 作品 | 共同制作者/ 高野 菜美 (東京大学大学院 新領域創成科学研究科) | 50 |
4等賞 | 田中 匠 株式会社竹中工務店 建築設計 | 一枚のパブリックスペース | 作品 | 共同制作者/ 大橋 祐介 (株式会社竹中工務店 建築設計) 伊藤 潤 (株式会社竹中工務店 建築設計) | 50 |
4等賞 | 小沢 翔太 工学院大学 大学院 建築学専攻 | Sink Line | 作品 | 共同制作者/ 津田 鷹一 (工学院大学大学院建築学専攻) 坂間 慶介 (工学院大学大学院建築学専攻) | 50 |
4等賞 | 山本 直 九州大学 人間環境学府 空間システム専攻 末廣研究室 | 暗くて、おおきな パブリックスペース | 作品 | 50 | |
合計10件 | 総額 2,000 |