佳作A
百年復興住宅
横山 大貴
日本大学大学院 理工学研究科 建築学専攻
共同制作者/藤井 将大・佐藤 千香
熊本地震で被災した西原村古閑地区は29世帯の人々が農業を営みながら暮らしていましたが、現在多くの人々が集落から離れた仮設団地での生活を余儀なくされています。大自然の脅威を前に、生活道路の寸断による復旧作業の遅れや中止など生活インフラの脆弱性を露呈した被災地では、既存のインフラに依存しない自律的なインフラの在り方が求められているのではないでしょうか。そこで阿蘇山と俵山の麓の集落として石灰が多く含まれた地質を利用した版築構法による土着的な復興住宅群を提案します。施工段階から住民や左官職人を巻き込み、住宅群として整備された後は役目を終えた住戸から蔵や観光資源など用途変更を繰り返し、災害復興住宅の外形が残された微地形として少しずつ自然へと還っていきます。西原村のコミュニティを紡ぎながら五年、十年、百年と震災復興までの未来を見据えたライフラインとしての復興住宅を提案します。
(平成29年度)第24回ユニオン造形デザイン賞
テーマ:「インフラとしての建築」
審査員:千葉 学氏 審査講評
賞 | 受賞者氏名/所属機関 | 作品名 | 共同制作者 | 賞金 (単位:千円) | |
最優秀賞 | 鈴木 翔之亮 横浜国立大学大学院 都市イノベーション学府 | 屋台の風を吹かす街角の給水櫓 | 作品 | 500 | |
優秀賞 | 菅野 正太郎 mi Co. | 浮遊する伽藍 | 作品 | 共同制作者/ 園家 悠司 (佐久間徹設計事務所) | 400 |
優秀賞 | 野本 壮太 京都工芸繊維大学大学院 工芸科学研究科 建築学専攻 | 連担のすゝめ | 作品 | 400 | |
佳作A | 鈴木 俊 東京理科大学理工学研究科 建築学専攻 | 主体(不)在の庭 | 作品 | 共同制作者/ 國分 元太 (東京理科大学理工学研究科建築学専攻) | 200 |
佳作A | 横山 大貴 日本大学大学院理工学研究科 建築学専攻 | 百年復興住宅 | 作品 | 共同制作者/ 藤井 将大 (日本大学大学院理工学研究科建築学専攻) 佐藤 千香 (日本大学大学院理工学研究科建築学専攻) | 200 |
佳作A | 渡部 総一郎 フリーランス | Basement City | 作品 | 200 | |
佳作B | 池川 健太 フリーランス | 依存的多動建築 | 作品 | 150 | |
佳作B | 田村 聖輝 横浜国立大学大学院Y-GSA 建築都市文化専攻 | 川の営みと共に -川の流れを受け入れる治水技術による生物多様共生型の水涯線- | 作品 | 150 | |
佳作C | 齋藤 直紀 慶応義塾大学大学院理工学研究科 開放環境科学専攻 | ボロくてかわいいまちの インフラ | 作品 | 100 | |
佳作C | 横田 英雄 フリーランス | 地中の森 | 作品 | 100 | |
佳作C | 山崎 嵩拓 東京大学大学院 工学系研究科 都市工学専攻 特別研究員 都市計画(景観・緑) | なぜインフラは地中に埋没しているのだろうか? | 作品 | 共同制作者/ 尾門 あいり (積水ハウス株式会社) | 100 |
合計11件 | 総額 2,500 |