佳作C
なぜインフラは 地中に埋没しているのだろうか?
山崎 嵩拓
東京大学大学院 工学系研究科 都市工学専攻 特別研究員 都市計画(景観・緑)
共同制作者/尾門 あいり
人間の暮らしは、古代から“水”や“火”と共にあった。現代の都市で営まれる私たちの暮らしもまた、“水”や“火”とは不可分である。
こうしたインフラは、ライフラインを伝って各家庭に供給されている。どこかで汲んだ水、どこかで取ったガス、どこかで生まれた電気が、管を伝って家々に運ばれる。この経過を見ている人はほとんどいないが、その上に私たちの生活は成り立っている。このプロセスを「見せる」建築を提案しよう。“わたし”のために、まちにインフラを露わにする。すると、いつでも充電できる柱や、よく乾く物干し竿ができる。“みんな”のために、まちにインフラを露わにする。すると町の中にキッチンが現れ、ベンチはいつも暖まっている。まちにインフラが埋没した生活/まちにインフラが露わな生活。これが都市の標準となったとき、人々の生活は必要不可欠な要素と結びつき、新たな「日常」が営まれる。
こうしたインフラは、ライフラインを伝って各家庭に供給されている。どこかで汲んだ水、どこかで取ったガス、どこかで生まれた電気が、管を伝って家々に運ばれる。この経過を見ている人はほとんどいないが、その上に私たちの生活は成り立っている。このプロセスを「見せる」建築を提案しよう。“わたし”のために、まちにインフラを露わにする。すると、いつでも充電できる柱や、よく乾く物干し竿ができる。“みんな”のために、まちにインフラを露わにする。すると町の中にキッチンが現れ、ベンチはいつも暖まっている。まちにインフラが埋没した生活/まちにインフラが露わな生活。これが都市の標準となったとき、人々の生活は必要不可欠な要素と結びつき、新たな「日常」が営まれる。
(平成29年度)第24回ユニオン造形デザイン賞
テーマ:「インフラとしての建築」
審査員:千葉 学氏 審査講評
賞 | 受賞者氏名/所属機関 | 作品名 | 共同制作者 | 賞金 (単位:千円) | |
最優秀賞 | 鈴木 翔之亮 横浜国立大学大学院 都市イノベーション学府 | 屋台の風を吹かす街角の給水櫓 | 作品 | 500 | |
優秀賞 | 菅野 正太郎 mi Co. | 浮遊する伽藍 | 作品 | 共同制作者/ 園家 悠司 (佐久間徹設計事務所) | 400 |
優秀賞 | 野本 壮太 京都工芸繊維大学大学院 工芸科学研究科 建築学専攻 | 連担のすゝめ | 作品 | 400 | |
佳作A | 鈴木 俊 東京理科大学理工学研究科 建築学専攻 | 主体(不)在の庭 | 作品 | 共同制作者/ 國分 元太 (東京理科大学理工学研究科建築学専攻) | 200 |
佳作A | 横山 大貴 日本大学大学院理工学研究科 建築学専攻 | 百年復興住宅 | 作品 | 共同制作者/ 藤井 将大 (日本大学大学院理工学研究科建築学専攻) 佐藤 千香 (日本大学大学院理工学研究科建築学専攻) | 200 |
佳作A | 渡部 総一郎 フリーランス | Basement City | 作品 | 200 | |
佳作B | 池川 健太 フリーランス | 依存的多動建築 | 作品 | 150 | |
佳作B | 田村 聖輝 横浜国立大学大学院Y-GSA 建築都市文化専攻 | 川の営みと共に -川の流れを受け入れる治水技術による生物多様共生型の水涯線- | 作品 | 150 | |
佳作C | 齋藤 直紀 慶応義塾大学大学院理工学研究科 開放環境科学専攻 | ボロくてかわいいまちの インフラ | 作品 | 100 | |
佳作C | 横田 英雄 フリーランス | 地中の森 | 作品 | 100 | |
佳作C | 山崎 嵩拓 東京大学大学院 工学系研究科 都市工学専攻 特別研究員 都市計画(景観・緑) | なぜインフラは地中に埋没しているのだろうか? | 作品 | 共同制作者/ 尾門 あいり (積水ハウス株式会社) | 100 |
合計11件 | 総額 2,500 |