佳作A
陸の箱舟
-非常と日常を漂流する木造小屋-
高橋 一稀
京都大学大学院 工学研究科 建築学専攻
共同制作者/川上 周造
木造建築は元来日本のアジール・フロッタンであった。
ハレ(非常)もケ(日常)も包容するうえ、曳家によってその場所も変え得る。
ここ10年間でモノや情報の流動性が急増し、以前よりも日常・非常が混在している現代に、日本の国土を漂流する可動式の木造小屋を再提案する。
有り余る森林を背景に、小規模の林業家と大工で作ることのできる簡易的な木造小屋は、都市の建設需要の波に乗って陸地を漂流する。
非常とはもはや災害のみを指す言葉ではない。
失業、旅行、ビジネス、転居…あらゆる非常が身近にある。
日常から非常まで、グラデーショナルな需要に応じて臨機応変に場所を移し、その顔を何度も生まれかわらせる木造の可能性を提示する。
ハレ(非常)もケ(日常)も包容するうえ、曳家によってその場所も変え得る。
ここ10年間でモノや情報の流動性が急増し、以前よりも日常・非常が混在している現代に、日本の国土を漂流する可動式の木造小屋を再提案する。
有り余る森林を背景に、小規模の林業家と大工で作ることのできる簡易的な木造小屋は、都市の建設需要の波に乗って陸地を漂流する。
非常とはもはや災害のみを指す言葉ではない。
失業、旅行、ビジネス、転居…あらゆる非常が身近にある。
日常から非常まで、グラデーショナルな需要に応じて臨機応変に場所を移し、その顔を何度も生まれかわらせる木造の可能性を提示する。
(平成30年度)第25回ユニオン造形デザイン賞
テーマ:「日本のアジール・フロッタン」
審査員:遠藤 秀平氏 審査講評
賞 | 受賞者氏名/所属機関 | 作品名 | 共同制作者 | 賞金 (単位:千円) | |
優秀賞 | 砂田 頼佳 東京大学工学系研究科 建築学専攻 | 十二隻の難民 | 作品 | 500 | |
優秀賞 | 佐々木 のぞみ 札幌市立大学デザイン学部 デザイン学科 人間空間デザインコース | 知をたどるクジラ | 作品 | 共同制作者/石井 桃子 (札幌市立大学デザイン学部デザイン学科) | 500 |
優秀賞 | 名畑 碧哉 フリーランス | たゆたい、くっつく島 | 作品 | 共同制作者/ 小野 里紗 (フリーランス) | 500 |
佳作A | 鏡 亮太 名古屋市立大学大学院 芸術工学研究科 芸術工学専攻建築都市領域 | Noah’s Ark ~コンテナハウスが飛来する未来~ | 作品 | 共同制作者/ 太田 将司 (名古屋市立大学大学院 芸術工学専攻建築都市領域(芸術工学研究科ランドスケープ専攻大野暁彦研究室)) | 150 |
佳作A | 横山 隼也 東京大学大学院 建築学専攻 | たゆたう | 作品 | 共同制作者/ 二上 和也 (東京大学大学院建築学専攻) | 150 |
佳作A | 高橋 一稀 京都大学大学院 工学研究科 建築学専攻 | 陸の箱舟 -非常と日常を漂流する木造小屋- | 作品 | 共同制作者/ 川上 周造 (京都大学大学院 工学研究科 建築学専攻) | 150 |
佳作A | 今枝 龍哉 株式会社梓設計 | 船湯 SEN-TO | 作品 | 共同制作者/ 後藤 正太郎 (株式会社梓設計) | 150 |
佳作B | 森井 大睦 九州大学芸術工学部 環境設計学科 | Bulles de croître 成長する泡 | 作品 | 100 | |
佳作B | 馬場 隆介 鹿島建設 建築 | 海ヲ洗濯スル漂泊船 ~Asile flottant as a bearch purification ship | 作品 | 100 | |
佳作B | 北山 勝哉 首都大学東京大学院 建築学域 | モノの方舟 | 作品 | 共同制作者/ 佐藤 睦 (首都大学東京大学院 建築学域) | 100 |
佳作B | 鈴木 翔之亮 フリーランス | <植/食>生する方舟 | 作品 | 100 | |
合計11件 | 総額 2,500 |