入選
ガリバートンネルハウス―超/長豪邸
幸村 雄太
芝浦工業大学 大学院 工学研究科 建設工学
共同制作者/小林 怜二
住宅としては異常な距離を取ることで、生活の中から生まれる領域を規定してみる。
今日、住宅はその本来の意味(?)を失い、膨大な「モノ」を置くための場所と化してはいないか。その一個人が所有するもののスケールから、この長い住宅の断面は決定された。通常住宅であれば庭にあるはずの樹木や車、また大きな楽器などは、社会的/都市的なスケールを持った空間に置かれるだろう。そこはこの家の主の物理的な「モノ」を通した社会との接点となる。トンネルのずっと奥の方には個人的で電子的/情報的な「モノ」が置かれる。情報を通した虚構の世界との接点になるそこは、1人がやっと入れるだけの空間が残されていて、遂には空間が消失してしまう。パソコンのコードが繋がる先にあるモノは...
外部と二重に直結した「超/長豪邸」は、現在の私たちの生活を炙りだす。
今日、住宅はその本来の意味(?)を失い、膨大な「モノ」を置くための場所と化してはいないか。その一個人が所有するもののスケールから、この長い住宅の断面は決定された。通常住宅であれば庭にあるはずの樹木や車、また大きな楽器などは、社会的/都市的なスケールを持った空間に置かれるだろう。そこはこの家の主の物理的な「モノ」を通した社会との接点となる。トンネルのずっと奥の方には個人的で電子的/情報的な「モノ」が置かれる。情報を通した虚構の世界との接点になるそこは、1人がやっと入れるだけの空間が残されていて、遂には空間が消失してしまう。パソコンのコードが繋がる先にあるモノは...
外部と二重に直結した「超/長豪邸」は、現在の私たちの生活を炙りだす。
(平成19年度)第14回ユニオン造形デザイン賞
テーマ:「超豪邸」
審査員:五十嵐 太郎氏 審査講評
賞 | 受賞者氏名/所属機関 | 作品名 | 共同制作者 | 賞金 (単位:千円) | |
大賞 | 田村 翔 芝浦工業大学 大学院 工学研究科 建築工学 | 装う家 | 作品 | 共同制作者/ 山下 祥平 (金沢美術工芸大学大学院デザイン専攻) | 1,000 |
優秀賞 | 澤谷 徳幸 千葉大学 大学院 工学研究科 | みえる光の路 | 作品 | 500 | |
入選 | 皆川 拓 千葉大学 大学院 工学研究科 建築・都市科学 | 目覚めの家 | 作品 | 100 | |
入選 | 幸村 雄太 芝浦工業大学 大学院 工学研究科 建設工学 | ガリバートンネルハウス―超/長豪邸 | 作品 | 共同制作者/ 小林 怜二 (芝浦工業大学大学院 建設工学専攻) | 100 |
入選 | 久保 秀朗 東京大学 大学院 建築 | 即身成仏の家 | 作品 | 共同制作者/ 都島 有美 (九州大学大学院) | 100 |
佳作 | 草ヶ谷 友則 フリー | 背景の家 | 作品 | 30 | |
佳作 | 木原 圭崇 今村雅樹アーキテクツ | 「見せびらかす」住宅 | 作品 | 共同制作者/ 小関 恒司 (日本大学大学院 今村研究室) 福永 雅美 (日本大学大学院 今村研究室) | 30 |
佳作 | 守行 良晃 京都工芸繊維大学 大学院 近代建築史 | 超・都心居住、命の価値は1人当たり1万円 | 作品 | 30 | |
佳作 | 斎藤 隆太郎 東京理科大学 大学院 工学研究科 建築学 | LOCK HOUSE | 作品 | 共同制作者/ 萩野 太郎 (東京理科大学大学院 工学研究科建築学専攻) | 30 |
佳作 | 大平 貴臣 大平貴臣建築設計事務所 | X house | 作品 | 共同制作者/ 関口 翔 (慶應義塾大学大学院 理工学研究科隈研吾研究室) | 30 |
佳作 | 川上 赳 東北大学 大学院 都市・建築デザイン学講座 都市・建築理論 | 夢想の家 | 作品 | 共同制作者/ 奥野 幹 (東北大学大学院 都市・建築デザイン学講座 都市デザイン学分野) 花村 和也 (東北大学大学院 都市・建築デザイン学講座 都市デザイン学分野) | 30 |
合計11件 | 総額 1,980 |